トカゲの判断ミス

私の住むハワイには、トカゲがたくさんいる。

昨日キッチンのカウンター上にトカゲがいたのけれど、私はそれに気づかず、腕を上げた瞬間何かが動いているのに気づいた。

見ると外れたトカゲの尻尾が激しく舞っている。尻尾の主が一目散に逃げていくがの見えた。私の腕が丁度トカゲの真上で動き、それに脅威を感じたトカゲが尻尾を外して逃げようとしたのだ。尻尾のないトカゲの姿が何とも痛々しいと思うと同時に、貴重な尾をこんなことで失うなんて、勿体無いと思った。

トカゲの生態に詳しいわけではないけれど、尻尾を外すというのはそれなりに決死の覚悟をもってすることな様な気がする。

うちの猫がトカゲを捕まえるのを観察していると、トカゲは本当に死にそうになるまで尻尾を外さない。

私の腕のせいで尻尾を失ったトカゲは、私の腕を生死に関わる脅威とみなして瞬時に尻尾を外した。私はトカゲを攻撃する気もなかったし、私の腕が実際にトカゲの体に触れた分けれもなかった。

彼(彼女?)の野生の勘は間違っていた。

 

私は厳しい自然の中で生きてる動物の方が本能的判断とか野生の勘とかに長けているのかなと思っていた。実際そうなのかもしれないけれど、彼らもとんでもないミスをするものなのだと学んだ午後だった。