妊娠の素朴な不思議

 最近、腎臓に石がたまって緊急入院した知人がいる。家族の話では皆で夕食を食べている時、突然床に転げ落ち、激しい痛みに悶絶しだしたらしい。そのまま緊急病院へ運ばれて即入院。

 

今年は脱腸で入院した知人もいる。脱腸は数センチでも、周りの組織が圧迫されてすごく辛いらしい。

 

そうそう、昔、知人の医師から、患者の体の中に異物を置き忘れた話を聞いたのを思い出す。麻酔が切れたとたん患者は痛みで悶絶。そりゃそうだろう。

こんな話を聞かなくても 、自分の体の内部から異物に触られたらすごく痛いだろうというのは想像に難くない。私の中の胎児はたぶんもう15センチくらいで、私の体の中でぐるぐる動き回っている。胎児の半分は他人である夫の元一部であり私ですらない。でも痛くない。数日前までは胎動と言うものを全く感じず、病院で超音波映像を見るたび胎児の動きの激しさに狐につままれたような気分になっていた。

そういえば、食べ物が胃に入っても痛くないな。そういうもんだといわれればそれまでだけど、よく出来たものだとつくづく思わずにはいられない。