理研のSTAP細胞騒動について

私はこの騒動について、なぜこういうことになったか良く分からないと言うか、何と言っていいかわからないので事態が収束してくるのを黙って傍観派だった。

ただ、研究職に就く友人の殆どが小保方さんを強烈批判する中、私は彼女擁護派というか、なぜだかはっきりとは分からないけれど彼女が気の毒な気がしてならなかった。たぶんそれは、理研を含めた政府の研究所や日米の大学が、いかに優秀でも30歳のしかも女性がそんなに大きなパワーを持つことが出来ない場所だというのを経験と感覚的に知っているからだと思う。意図的に不正をしている人が、かわいいとか世渡りがうまいとかいう理由だけでやっている場所では絶対にないと私は思う。一度や二度なら運よくそういうこともあるかもしれない。また、上に行く為には研究者としての能力の他に政治力、世渡りの力がモノを言うことは間違いない。けど私が目にした多くのメディアの書き立て方は浅はかと言うか、納得できるものはひとつもなかった。私には何か理研が世間に言っていないことがあるのではないかと言う気がしてならなかった。

今日柳田充弘先生のブログを見て、初めて、そして妙に納得してしまった。そういうことなのかな、と。

http://mitsuhiro.exblog.jp/22075704/

 

同時に、人の憶測と言うのは、本当にその人の経験や立場が表れるものだな、と思った。私には柳田先生のブログがしっくり来た。けど私の周りには旧帝大でパーマネントの研究職を得ている人でさえ、小保方さんが上司に色目を使ったとか(私からすればアホかと言いたい)そういうことを本気で言っている人もいる。(彼は女子学生から色目を使われたことがあるのだろうか、と疑問に思ってしまう...。)色々な人の言い分を、彼らのバックグランドを想像しながら聞くのが面白い騒動となった。