アメリカで出産

私はアメリカの某大手保険会社から健康保険を購入、保持している。

健康保険や保険ビジネス自体が様々な論争を巻き起こしているこの国。医師であるドイツ人の友人はアメリカの健康保険は人間を助ける為ではなく金儲けのために存在する、と言っていた。ちなみに私は年間で2500ドル以上する結構いい保険を持ってるけど出産のための入院費は自腹で一日300ドル。アメリカ人は出産に問題などがない限り産後一日か二日で退院するのが普通。1週間入院する日本人が軟弱でアメリカ人が強靭、って言うわけではなく、実はこれはお金の問題なのである。

アメリカ在住8年目の私。幸い今まで大きな怪我や病気もなく、ただただ保険会社にお金を払い続けてきた。保険会社の悪徳っぷりを見聞きはしたけど、自身の出産までは他人事だった。

出産の二日後、入院費600ドルの支払いを済ませて家に帰ってきた私。一ヵ月後病院から届いた請求書の名目は子供の入院費と小児科の検診料、とあった。子供は私の保険でカバーされていないので、請求額は2500ドル....。わお!私はてっきり出産入院は全部私の保険でカバーされると思っていたよ...。小児科の検診といっても、入院していた二日間、一日一回小児科医が部屋に来て「何か問題ないですか?」みたいなことを聞いてくれ、5分くらいやり取りしたら出て行く。

出生直後の新生児の入院費を無保険で請求するとは、ここは血も涙もない社会。