サーフィン 産後14ヶ月

出産を機に、私とサーフィンの関係は著しく変わったと思う。

妊娠する前は、とにかくサーフィンより素敵なものはないという気がして、サーフィン事故で死んだら本望、とけっこう波が大きい時もワクワクしながら海に出ていた。

妊娠8ヶ月の時サーフブレイクでかつてない恐怖心を覚えて以来、それまで楽しいと思えたサイズの波を怖いと思うようになり、産後一年経ってもサーフィンに対する情熱は戻って来ていなかった。小さな波や人が少ないところでのするサーフィンは好きだけど、もう私の背より大きな波に乗ったり、上級者向けのブレイクに行ったりすることはないんだろうなという気がしていて、妊娠と出産を機に私のホルモン分泌やら脳内化学物質は永遠に変わってしまったんだわ、とちょっと残念な気がしていた。

 

しかし、産後14ヶ月を過ぎた頃からなんとなくまたちょっと大きめの波に、以前ほどではないにしても乗ってみたいなという気がしてくるようになった。

ちょっと前までは2時間おきに授乳してた娘も、今では私なしで結構な時間過ごせるようになってきて、私の母性本能というか、脳内の化学物質分泌がはたまた変わったんだなーとしみじみ思う。

 

妊娠中、乳児がいるとき危険なことやリスクを自然に極端に避けたくなるなんて、人間ってつくづくうまくできてるな、と思う。