ピンクフロイドでヒッチコックな一日

一歳の娘とビーチに行った。

娘海沿いを歩きながらバケツに石を集めていた。

ずいぶん大きな石も持ち上げられるようになったし、石を入れたバケツを運びながら歩くなんて成長したなぁと思いながら娘を眺めていた私。

数分後、娘がバケツを私に向かって突き出してきた。

どうやら重くて運べなくなったから私が運べということらしい。

私がバケツを受け取ると、身軽になった娘はぐんぐん海沿いを歩いて行き、落ちている石ころを私が運ぶバケツにさらに入れていく。

ああこれってまさしくピンクフロイドの曲Hey youの”would you help me to carry the stones”が現実に起こっている瞬間だわ、とか思いながら私は石を運びながら娘の後ろをついて行く。

しばらく行くとカモメの群れがビーチに座っていた。20羽はいただろうか。

きっと群れになってじっとして北風を避けているんだわ、と思いつつ鳥好きの娘に

「鳥さん座ってるねー。ミテゴラン。」

などと言いながらしばらく立ち止まっていると群れが一斉に飛び立った。

かと思いきやどこに行くでもなく私たちの頭上を旋回しながらゆっくり後をついてくる!これって威嚇されているのだろうか。これだけの数に攻撃されたらかなりのダメージ、ヒッチコックの映画「鳥」みたいになったらどうしよう!なんて考えながら娘を連れていた私は本当に恐怖を感じ、でもそれを鳥たちに悟られまいとゆっくり歩いてその場を立ち去った。鳥たちはかなりの距離をついて来た。

 

家に帰ってからネットでカモメの群れ、威嚇について調べてみたら出てくる出てくる、中には小型犬が殺されたなんて記事もあった。

恐ろしい。