抗生物質と子供のアトピー 其の二

次女の出産を間近に控えた頃、B群レンサ球菌(Group B Streptococcus : GBS )の検査結果がポジティブだった。

GBSは膣内にしばし常在する細菌で、出産時にこのB群レンサ球菌が膣内に存在すると、0.05%程の確率で生まれる新生児に重症の感染症を起こすらしい。

というわけで出産時に抗生物質を使用されることが決定。

 

この頃すでに腸内細菌について勉強していた私は、母親が保持している細菌が、出産時に母親から子供へうつることによって子供の腸内フロラが整っていくというのを読んでいたためこれについて質問してみた。

 

担当の先生によると、いい細菌は殺さないために、狭域抗生物質を使用するとのこと。

出産時に抗生物質を使用することに対する不安、抵抗を感じつつもそれ以上議論しなかった。

0.05%の確率で子供が重症の感染症になるのと、母子の腸内細菌が抗生物質によって影響されるのと、秤にかけたらどちらが重いのか分からないからだ(ちなみに使用されたのはペニシリンだった。どのペニシリンだったのかは今では不明)。

腸内細菌が人の体に及ぼす影響については、どうやら今色々な研究が行われているらしい。 続く。