ミスマッチなミステリアス

今日、娘の幼稚園に勤めていたアシスタントの先生が辞めたらしい。

らしいというのは、幼稚園からではなく4歳の娘から聞いた話だからだ。

とても無口な若い先生で、20代前半だろうか、なんとなく影のある女性だった。

私も数回挨拶を交わしたことがある程度だ。

思えば1年ほど前に彼女が雇われた時も、そして今回の辞める時も、幼稚園側からのお知らせはなかった。子供がお世話になっている親としては、一度挨拶をしてその人の人となりを見てみたかったが、その機会が与えられることはなかった。

娘の話では飛行機に乗って遠いところに行ってしまうらしい。

 

「話しかけても会話が成り立たない。」と彼女をあまりよく思っていなかったお母さんたちもいたし、彼女と話しをしようと何度か話しかけたことのある私の夫も、「あの先生はちょっと変だ。」と言っていた。やっぱりそのコミュニケーションの不具合が今回の人事の鍵なのだろうかと勘ぐってしまう。

 

彼女のミステリアスという特性がプラスに働く場所というのはたくさんあるだろうが、幼稚園の先生という職業には不向きだと思う。例えばミステリアスな俳優、作家なんていうのは悪くない。しかし、「うちの娘の幼稚園の先生がミステリアスで…。」というのは、世間に求められていない「ミスマッチ」なのだ。